01:始まりを告げる流星

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頭の容量は既に限界だと頭痛が知らせる。 「それと、俺に何の関係が?」 「昔読んだ本にこんな一節があったのですよぉ。」 ――星より漏れた力が失われし時、星に誘われし存在がその代わりを果たすだろう――― 「その存在が俺かも知れないと………。」 サーシャはただ頷いた。 「で、でも、まだ星の加護は失われてないんだろ?だったら俺とは関係ないんじゃないかな?」 そう言った護は後悔した。 一瞬。ほんの一瞬だったが彼女が悲しそうな顔をしたのだ。 「そうなのですよぉ。まだ星の加護は失われていません。だからぁ、護は何かの手違いで星に誘われて迷いこんだのではないですかぁ?」 「手違いで星の外に迷いこんだって、なかなか悲惨だな。」 「ん~、多分護が考えているより状況は悲惨だと思うのですよぉ?」 「はい?」 「護は今、自分の世界の枠を基準に考えていると思うのです。でもぉ、恐らく護はその枠の外にいる可能があるのですよぉ」
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