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「ん?サーシャと………、そっちの子は?」
「護と言うのですよぉ。今日知り合ったのです。」
「ふふ。サーシャがここに人を連れて来るとは珍しいな。」
白衣の男は子供達に部屋に戻るよう言うと子供達は静かに中へと入っていく。
「今日は、先生にこれを渡そうと思って。」
昼間森で沢山摘んできたあの赤い花をサーシャは渡した。
「これは!?アケナの花ではないか!これを何処で?」
中年の男はあり得ないものでも見たように驚いている。
「まさかとは思うが、自分で採りに行ったのではないな?」
「違うのですよぉ。ここにいる護に相談したら分けてくれたのです。」
え?
今、サーシャは何て言った?
俺が分けた?
「サー………シャ。」
サーシャと目が合った。
話しを合わせて欲しいと言うことなのだろうか。
「君は護君と言ったか。」
「あ、はい。」」
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