02:都市の陰り

35/39
前へ
/70ページ
次へ
「え!?ご、ごめん。俺何て伝えればいいかわからなくて。」 自分なりに正直な気持ちをサーシャに伝えたつもりだった護。 だが、目の前で大粒の涙を流しながら泣く少女を見て自分が余計なこと言ってしまったのではないかと不安になる。 「わ…たし……護に…会えて…よかっ…た。」 しゃくり上げながら、か細い声でサーシャは言った。 「俺もサーシャに会えてよかった。」 護は心にじんわりと温かいものが広がるのを感じながら。 新たな目標を決意した。
/70ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加