オーシャンセンター

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俺は芳村の尻を千枚通しで、つっつきながら奥へと進んだ。 しばらく廊下を歩き、突き当たると広いホールに出た。 暗くてよく見えないが…おそらくプールだ。 …人の居る気配はない。 圭介は俺が来るのを待ち構え、何処かで息を潜めているんだろうか…。 しばらく歩き回ったが、圭介は何処にもいない。 「芳村…本当にオーシャンセンターで間違いないんだろうな?」 「ああ…そう言ってたよ」 「何処にいやがるんだ…」 「…なあ浩樹…圭介の携帯に電話を掛ける訳にはいかないのか?」 芳村に言われハッとした。 …まるで頭になかった。 今まで、俺が接触した痕跡を絶対に残さないよう…畜生供を駆除してきた。 一匹残らず駆除するまで、死んでも捕まる訳にはいかない。 電話を使う時は公衆電話から非通知で掛ける癖がついていた。
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