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ピリリリリリ…。
ピリリリリリ…。
すぐに着信音が聞こえた
「近いぞ…!」
音は俺達がいる、このホールの中から聞こえているようだ。
「…間抜けめ…隠れて不意打ちするつもりなら電源くらい切っておけ…」
俺は千枚通しを握り締め、音のする方へと足を向けた。
ピリリリリリ…。
着信音はプールの方から聞こえてくる。
「…殺してやるぞ圭介」
近づくと、音は水の抜けたプールの底から聞こえる。
俺はプールを覗き込んだ…しかし底は暗くて全く見えない。
「芳村…携帯の画面をプールの底に向けてくれ」
「あ、ああ…分かった」
芳村は言われた通り、音のする場所に携帯の光を向けた。
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