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「…なんだよ、これ。」
部屋の中は、脱ぎ捨てられた服やクローゼットにしまっていない服でいっぱいだった。
…さっき来たときは、ここまで汚くなかったよな?
「緋依ちゃん、俺のネクタイ知らない!?」
ぐちゃぐちゃと床一面の服をあさりながら、雅人が言った。
「ったく…あっきー。」
おそらくリビングで待ってるだろう亜紀を呼んだ。
たくさんいる方が、早く見つかるしな。
「んー?緋依くん、どうした…何これまーくん、部屋汚すぎだよ。」
「あっきー、だってさぁ…。」
ネクタイを探す手を止め、亜紀に言い訳を始めた雅人。
「まーくんはネクタイ探す!!悪いんだけどさ、まーくんのネクタイ探すの手伝って?」
「分かった。だけど、まーくん今日帰ってきたら部屋片付けてよね。」
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