[7月 上旬] 初飲み

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『ユミちゃん、お待たせ。』メールでの宣言どおりの時間に、彼は現れた。「...あっ...こんばんは~。」私は笑顔で応えたけど、ちょっと戸惑った。 先週と、なんだか印象がぜんぜん違って見えたから。GパンにTシャツ...ラフな格好。男の人はスーツと私服だと、雰囲気がぜんぜん違うよね。 たいへん失礼なのですが... なんだか第一印象が良すぎた お店は私の行き付けの所 90度に座る半個室の2人席で 洋風のお洒落なダイニング まあ...チェーン店だけど 彼を席の奥側に促し 私は出口に近い方に座る 宴席は私は常に下座が好き お皿やコップを下げたいから 「お好きな物、注文してね。」飲む時は一切食べない私は、メニューを彼に渡した。暫くペラペラとページをめくって眺めた後に、彼は店員さんを呼んだ。 ここで凄く意外な行動をとる 店員さんがやって来たら メニューをパタンッと 閉じちゃったのである 『○○ってあります?』 『魚介系のサラダは?』 ???...この人、何で...メニューを見て注文しないの?あんなに眺めていたのに...注文が決まったから、店員さん呼んだんじゃないの?私の不思議100% でも...私は閃いた! 帰国子女だからだ 店員さんと直に接しながら コミュニケーション注文ね! この時の私は あっさり納得しちゃったけど 実は彼には試練の時だったのだと 半年後に判明するのである
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