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いろんなお喋りをしながら
私はソワソワし出した
泡盛が早くから
空になっていたのだ
でもそこは乙女心...おかわりは一緒にイキたい。彼がビールを空けるのを待っていたけど...ジョッキじゃなくてお洒落なグラスビールなのに...
『次は?遠慮しないで好きに飲んでいいよ。』彼の優しいお言葉に大感激の私。お酒をいっぱい飲ませてくれる人って...いい人だよね。ありがとう。
「帰国子女って言ってたけど、どのくらい前に日本に帰って来たの?」
『実は仕事の関係でオジに呼ばれて来たのが1年前で...生まれてすぐに海外に行っちゃたから...たまに数日だけ日本に帰って来たりもしてたけど、住むのはこれが初めてなんだ。』
えっ?1年前っ?ってことは
現在この人が32歳で
31年間が海外ってことは
ほとんど外人さんじゃない
私はこの時から
あらゆる違和感を全て
『外人さんだから、感性が』
で簡単に納得するようになった
「ほとんど海外生活なのに、めちゃくちゃ日本語上手いね。」
『現地の日本語学校に通ってたからね。でも日本語は自信無いよ...話しが通じてるか。』
私はこの人が帰国子女だと言わなかったなら、本当にただの日本人だと思っていた。全く気付かなかった。外見も日本語も全く違和感が無かったから。
気持ち悪いくらいに...
完璧な発音、豊かな語彙
今となってはそれが怖い
いったいどこで覚えたんだか
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