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入店から3時間が経った22時過ぎ頃、彼が時計をチラリと見た。
『これからどうする?...あのさ俺、今夜泊まる所ないからとりあえず、その辺のホテルにチェックインだけしたいんだよね。もう少しすると、どこも満杯になっちゃうからその前に。』
「そっか...泥棒さんのお家には帰れないもんね。」
『このお店をいったん出て、チェックインしてから...さっきユミちゃんが行きたいって言ってたお店に行くのもいいし...そこで少し休んでから、お店に行ってもいいし...とりあえずここを出ない?』
「家なき子さんは大変だね。ごめんね...こんなバタバタしてる時に来てくれて。大丈夫?疲れてない?」
やっぱりフルコース(12時間飲み)て...可哀想かな...私ってワガママ?と反省した時に『ぜんぜん...すっごく嬉しいよ』と彼がフォローしてくれた。
結局このお店では、彼はグラスビールを3杯、私は泡盛を6杯と言う可愛い飲み方をした。30分に1杯ペースなら...今日の私、合格。頑張った。
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