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ラブホテル特有の薄暗い照明に私はかなりまったりしていた。眠くなってきていた。朝まで飲むには買い出しが足りなかったけど、もうコンビニまでお出掛けする気は無かった。
「これね...私、大好きなの。日本が世界に誇るチロルチョコだよ。好きな人はチロラーで、究めた人はチロリストなの。」
「あげる」チロルの包装を開けて、チョコを彼の口元に持っていって食べさせた。甘いカフェオレ飲めるなら、甘いものも大丈夫だよね。
直後...
「ユミちゃんって、ほんとに可愛いね...すごく可愛い。」
ソファーに並んで座っていた彼が、突然私の肩を抱いてきた。彼が私に触れて来たのはそれが初めてで、私が本当に今の状況を把握したのもこの時だった。
薄暗いお部屋に2人っきり
後ろには大きなベッド
私達って...
飲み友さん...だよね?
でも...なんか...
孝雄さん...ムードが違う
私はびっくりしていた
急に...どうしちゃったの?
こんなに爽やかな人なのに
変なこと...考えちゃうの?
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