[7月 上旬] 初飲み

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ラブホテル特有の薄暗い照明に私はかなりまったりしていた。眠くなってきていた。朝まで飲むには買い出しが足りなかったけど、もうコンビニまでお出掛けする気は無かった。 「これね...私、大好きなの。日本が世界に誇るチロルチョコだよ。好きな人はチロラーで、究めた人はチロリストなの。」 「あげる」チロルの包装を開けて、チョコを彼の口元に持っていって食べさせた。甘いカフェオレ飲めるなら、甘いものも大丈夫だよね。 直後... 「ユミちゃんって、ほんとに可愛いね...すごく可愛い。」 ソファーに並んで座っていた彼が、突然私の肩を抱いてきた。彼が私に触れて来たのはそれが初めてで、私が本当に今の状況を把握したのもこの時だった。 薄暗いお部屋に2人っきり 後ろには大きなベッド 私達って... 飲み友さん...だよね? でも...なんか... 孝雄さん...ムードが違う 私はびっくりしていた 急に...どうしちゃったの? こんなに爽やかな人なのに 変なこと...考えちゃうの?
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