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どれだけ眠っていたのか
薄暗がりの中で目を覚ました
一糸まとわぬ裸の自分に
お隣には安らかな顔で眠る彼
時計を見ると5時過ぎだった。昔から私は飲むと、2時間くらいしか眠れない。覚醒作用が強すぎて、いつもは飲んだ翌日の方が元気に目覚める。のだけど...
物凄い倦怠感と喪失感
身体中がキシキシと痛む
ベッドから起き上がり、バスルームへ移動しようと...なにか身体を隠せる物を探したけど、ベッドの周辺には見当たらない。逃げるように走って移動した。
いや別に
彼は眠っているから
裸を見られることはないけど
私自身が恥ずかしかった
バスルームに入り、大きなバスタブにお湯を溜め、シャワーを浴びようとした時...明るい光の下で私は気付いた。白い肌に生々しく残る赤い血の痕に。
...出血しちゃった
身体が痛いわけだわ
血の痕を見ると罪悪感や自己嫌悪や後悔の念が増長される。なんか、とても...責められているような。悪いことをしちゃったような。
いや
悪いことしちゃったけど
『特別に好きな人』としか
やっぱりだめなはずでしょう
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