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家から持ってきた弁当を無言で食べていると、普段誰も来るはずがない屋上のドアが開いた。
五槌じゃないかと少しビクついたがドアからでてきた姿を確認して安心した。
「どうしたんだ?」
そう、突然入ってきた冬下に聞いた。
すると、少し照れたように俯いた。
「あ、あのまだ仲のいい友達がいないから……。
屋上でご飯食べようかなって……。」
「ふーん。」
「ふーんじゃねーよ!「あっ!『ガシャッ!』」
梨音ちゃんもしかして俺に会いに来てくれたの?」
突然、迅が後ろから俺にのしかかりながら冬下に話しかける。
話しかけるだけならまぁいいけどさ……。
のしかかってきたせいで弁当が綱無しバンジーしちゃったよ。
着地失敗で中身がでちゃてるもん。
「き、気安く下の名前で呼ばないでよ。」
しかも冬下に何故か嫌われる迅……。
てか……
「いい加減どきやがれぇえ!」
「グフぅッ!!」
後ろに振り返ってマネケ面していた顔面に一発、弁当の恨みも込めてお見舞いしてやったぜ。
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