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「もしかして、魔法使えない?」
真剣な顔しながら不思議そうにする。
「なに言ってんだよ……魔法なんてあんなもん空想上のものじゃんか。
魔法なんてないよ。」
「え……あるよ?
ほら?」
そう言うと冬下は手のひらに氷の結晶を出した。
「えっ?いまどうやって……。」
なんかのマジックだろうとそう思って、何回もやってもらう。
「ね?」
不安そうに上目遣いでこちらの顔を伺いながらそう言う。
「信じるよ……。」
そう言うと、パァッと笑顔になり手を握りしめてきた。
「え?ちょっ、どうしたんだ?」
「私がこっちに来て初めて信じてもらえたんだもん!もの凄く嬉しいんだよ!」
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