638人が本棚に入れています
本棚に追加
「やばい！
このままじゃあ!?」
俺は夏上 雨音（ﾅﾂｶﾞﾐ ｳｲﾝ）。
女じゃないぞ？
たまに漢字をみて間違える奴がいるから一応言っておく。
あと読み方もワインじゃないからな!?
ウインだから！
ってそんな事を言ってる場合じゃない！
「はぁ、はぁ……っ!?
行き止まり!?」
ここは階段の踊場……。だが上には鉄格子のようなものがあって行くことはできない。
下に階段が続いているが……行ったら終わりだろう……確実に。
何故ならにっこりと笑うゴツい男がゆっくり階段を登り始めたからだ。
「くそっ……此処で終わりか……いや、終わってたまるかぁあ!!」
俺は大声で叫びながら階段を勢いよく駆け下りた。
「……。」
男は捕まえようとはせず無反応だ。
そして無事、男の横を通り過ぎ……えっ!?
「えぇぇぇっ!?ぐふっ!?」
無事、通り過ぎようとした時……その事件は起きた……。
なんと無反応だった男は足をピンッとこちらへ伸ばしてきたのだ!!
そのまま避けきれなかった俺は宙に舞いバチンとえげつない音を出して廊下に無様に着地した。
最初のコメントを投稿しよう！