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「それじゃあ冬下さん自己紹介をお願いね。」
俺が席に座った事を確認した川飯先生はそう言った。
自己紹介……て事は……。
転入生か!?
「はい。名前は冬下 梨音（ﾌﾕｼﾓ ﾘﾈ）です。よろしくお願いします。」
冬下はそう言うと律儀に頭を下げた。
にしてもこの時期に転入生か……珍しい。
今は７月。もうすぐ夏休みだ。
しかも今は三時限目。普通は朝とかじゃないのか？。
「じゃあ、質問何かは授業が終わってからにしてね。
冬下さんの席は～……。」
こい！頼むぞ先生！
俺の席の隣はちょうど空いてんだぞ!!
「……夏上君の隣ね！」
っしゃああ!!
心の中で、いや机の下の見えない所でガッツポーズをしたのは言うまでもないだろう。
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