ひとりあるき

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ひとりあるき

言葉のイメージだけで 文字の私は どんどん膨らんで いつの間にか ひとりで歩きだしてしまった 交わした言葉の優しさが 指先の笑顔を作り 涙さえみせない 強い私を生み出して 弱音も吐けない 小さくなった自分になって 言葉の魔力に魅せられて 知らない君に恋に落ち リアルを忘れた頃に 真実が見えてくる ひとりあるきした私は 今、何処にいるのかさえも わからない ひとつになりたい私 ひとつになれない私
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