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【放課後】 教室には 女子2人に 男子2人。 「だって、幼稚園の時に告白してくれたもん!」 教室には 私の高い声が 響き渡る。 「それ嘘だって」 その声を 封じるように 中田 拓哉 (なかた たくや) が続ける。 「英語の時間に聞いたら、ノリでとか言ってたよ」 今は 私の恋バナをしていて 亮夜が私に 告白をしたか していないか、という 他の人には どぅでもいいような話を 私は必死に話て 拓哉と張り合っている。 「……まぢ?」 ノリで? あんなに真剣に? ……… 嘘でしょ!!!!! あれが多分、 亮夜にとっても 人生初の告白だと 思ってた。 初の告白を 嘘をついてまで 私にする? 嘘をついてまで、 私を傷つけようとしたの? 嘘をついてまで、 私を苦しませようとしたの? 嘘をついてまで、 私を泣かせようとしたの? ……なんだ。 最初から全部 嘘だったんだ……。
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