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プロローグ
『愛してます。
愛してます、王子様。
貴方の命を奪うくらいなら
この気持ちを隠したまま
泡となって消えましょう。
貴方の幸せを祈り
海に抱かれて眠りましょう。
それが私の幸せなのです。』
哀れな哀れな人魚姫。
貴女は本当にそれで幸せだった?
前世の記憶。前世の想い。
この想いが彼女の愛ならば。
何故、“私”は今もこんなにも
哀しくて仕方がないの……?
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