プロローグ

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愛しい愛しい王子様、 貴方を愛する資格を欲するがゆえに 私は足を手にいれました。 愛しい愛しい王子様、 貴方に再び逢うために 私は私の声を捨てました。 愛しい愛しい王子様、 私は貴方を想い 貴方のそばで全てを捨てました。 愛しい愛しい王子様、 貴方の命を奪うくらいなら 私は私の命をも捧げましょう。 『海の王女、人魚姫。 彼女は愚かな王子を 求めるあまり禁忌を犯して 人間となったのです。 哀れな人魚姫は 愛を歌い 哀を唄って 泡となって消えてしまいました。』   
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