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「佐助、政宗殿の言葉を無視してはならぬ。武士たるもの、例えどんな相手であれ相手の話を聞く事も大事な事だ。と、お館様が言っていたでござる」
「武士じゃないけど…んー…ごめんね、旦那♪」
佐助は、ニコリと微笑みながら幸村に謝る。
「致し方ない。今回だけだぞ、佐助」
幸村はそう言いながら、佐助に微笑む。
「ありがとー。旦那ぁ♪」
佐助が、幸村に抱き着いた瞬間後方でチャキッという金属音が聞こえ、振り向いて見ると政宗が刀に手をかけ今にも、斬り掛かりそうな勢いだった。
佐助も今度ばかりは、慌てて幸村から離れて政宗を抑え様とする。
政宗には勝てる訳ないと、本能が察したから。
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