第一章 静かな雲

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 ざりっ… 土を踏む音が響く。一瞬後に、土を踏みにじり空気を切り裂きながら進むバスの轟音が耳をつんざいた。  楓は一つため息をつくと、そのまま歩き出した。  二度と帰ってこないと思っていた ふるさとへ……
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