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体育館に入るなり、俺はここの広さに心底驚いた。見た目から超弩級の大きさを誇るこの学校だが、体育館もかなり広く、しかも綺麗。俺達の中学の体育館とはまるで比べ物にならない。
「どうかなさいましたか?」
俺がここの大きさに驚き、口をあんぐりあけてたからだろうか? 不意に声をかけられた。
受付嬢が懇切丁寧に俺の席を教えてくれ、全然困ることなく自分の席まで到着。
指定された席に座り、ふと周りを見渡すと、知り合いは誰も居ない。こんなときって、なんか不安に刈られるのは何故だろう。
……まあいっか、そんなこと。
後は式が始まるのを待つだけだ。これからここが俺の学舎になるんだな。
俺はこれからここで何をするんだろう?
部活で汗を流し、友情を分かち合い、悔し涙や嬉し涙を流すのだろうか?
人並みに恋愛をしたり、お互いの夢を語ったりするのだろうか?
いずれにせよ、楽しい事が一杯詰まってるといいな。
これからの事に夢と希望を胸一杯に膨らませる中、辺りが静寂に包まれ始め、
「開会の言葉」
いよいよ、入学式が始まった。
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