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改まって始まったとか言ったものの、特に面白い事なんてない。むしろつまらない位だ。
校長先生の話とかもう長ったらしいのなんの。
申し訳ないが欠伸が止まらない。
本日満開の桜の話なんてしなくていいんだけど。
もっと大事な話があるだろ？ この学校の教訓とかさ。それもそれで面白いわけじゃないけど。
それでも校長が話していた約２０分はなんとか耐えた。今なら自分を褒められる気がする。
「会長の挨拶」
聞いた瞬間絶望した。
今度は校長より歳がいったお爺さんが話を始めやがった。
しかもノンビリとした口調。
今日の気候なんてのはどうでもいい……さっきまで睡魔を耐えていた俺の時間を返してくれ。俺の妙な達成感を返してくれ。
３０分後、睡魔に負けることなく会長のお経を唱えるような挨拶は終わりを迎え。後の保護者代表などの挨拶はすぐ終了。長かった入学式もやっと幕を閉じた。
睡魔に勝つには妄想に耽るといいんだな。危ない意味じゃなくて。
八割以上二人の挨拶だったのは気に食わなかったけど。
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