ほんの数秒

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その様子に気付いた秀行が 「なんや?お前 また見惚れてたんか? 胸見とったやろ? エロいのぉ」 と、基喜の耳元で小声で言った 「ちゃいますよ!! 秀さんと一緒せんとって下さい」 「アホか 女の胸に興味の無い男が何処に居るねん 興味持って当たり前やんけ けど、割とデカイよな…葵チャン」 コソコソと二人で話している 秀行の言葉を、否定し切れない基喜 ついまた葵の胸に視線が行ってしまう 「ちょっと、あんたら何コソコソ話てんのっ」 という美里の言葉に 「何でも無いっす!!」 と、慌てて基喜が答えると、葵が基喜を見ていた 胸に視線が行っていたなど、悟られる訳にはいかない 思わず目線を外していた 「葵チャンって、彼氏とか居てんの?」 と、秀行がいきなり聞いた 「居て無いんです ていうか、付き合ったって事も殆ど無くて」 『彼氏が居らんかったって事は…もしかしてまだ処女かっ?』 と、基喜と秀行は頭の中で考えた またもやよからぬ妄想が這い出て来そうで、その考えを振り払う基喜 「そうなんやぁ 勿体無いなぁ、可愛いのに 彼氏欲しいとかって思わへんの?」 「秀 何をいきなり聞いてるん」 美里が秀行に向かって言った
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