ほんの数秒

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「ほんまやぁ でも、クリスマスイブが、誕生日なんですね」 「そやねん ええやろ? 覚えて貰い易いで プレゼントとか貰えんかったら めっちゃ寂しいけどな なぁ、同級やねんから、敬語やめよ」 「うん、判った」 そこからは、生まれた街 行った学校 友達の事 色々と、葵が話した けれど、基喜は 自分の事を余り話さない 聞いてみても、適度にはぐらかされる 言いたくないのだ… と、葵はその気持ちを汲み取っていたが、それでも話をしればするほど もっと、基喜の事が知りたくなっていた 基喜は、自分が話をしない以上、葵に聞く事は出来ないと考えていて 色んな事を聞きだそうとはしなかったが 葵が時間を持たせる為に話す事で、葵がどんな子なのかを想像するには、充分足りていて 素直で純粋な部分は 紛れも無い、葵そのものなのだと、話を聞きながら考えていた
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