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悠太は、現場監督に相談する。
「そうか。悠太はプライドも何もかも捨てても栞さんを守りたいか?」
「はい。
…だけど、栞さんの身体がちゃんと戻って、色々分かるようになって、自分が置かれている立場が分かったら、ショックを受けると思うんです。
本来なら、御主人が傍にいてあげるのが筋なのに、離婚したがってるなんて知ったら………。」
「でも、今の状態で栞さんは、御主人ではなく悠太を求めているんだろ?
彼女の中にはもう覚悟が出来てるんじゃないかな?」
「そうでしょうか?」
「オレは、そう思うな。
悠太、お前の誠意はちゃんと伝わっているぞ!
オレにも彼女にもな。
それがお前のずっと欲しがってた[信頼]だ。
その信頼を更に積み重ねていけば、もう過去の過ちを恐れることはないんじゃないか?」
「はい。。。」
「お前を手放すのは惜しいが、頑張るんだぞ!」
「はい。ありがとうございます。」
悠太は監督に頭を下げて、Saikenを後にする。
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