春先の企み

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翌日 智樹は彩子と手を繋ぎながら、大学を出る。 「智樹、今夜もいいでしょ?」 「んー。どうしようかなぁ(笑)?彩子さん、強いんだもん」 「もうっ。智樹のいじわるぅ。」 「あはは…………。」 急に智樹の笑いが消える。 智樹の視線の先には、栞がいる。 「智樹どうしたの?誰?この子?」 彩子は智樹と腕を絡めて聞く。 「何の用だよ?」 智樹は栞を睨み付ける。 「私達、もうダメなの?」 栞は声を振り絞る。 「私達?とっくに終わってるだろ?っていうか、最初から不毛?」 「えっ?」 「昨日、言っただろ?オレは他の男にヤられた女はイヤなの!K先輩にもヤられたんだろ?」 智樹は冷たく言い放つ。 「でも…私のこと…本気…だっ…て……💧」 栞は、泣きはじめる。 「本気の遊びだったんだよ!」 「うそ💧」 「うそ言ってどうすんのさ?」 「私、悪い所は直すから。」 「無理だよ。」 「無理かどうか、やってみなきゃ分からないでしょ?」 「分かるさ。お前、子供出来んのかよ?」 「えっ…それは………。」 栞はうつむく。
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