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秋のある日、常務はメイドと共に出かけることになる。
「悠太くん、栞ちゃんの事を頼んだぞ!」
「はい。」
「じゃあね。栞ちゃん。」
「はい。行ってらっしゃい。」
常務とメイドが出かけていく。
「さて、リハビリから片付けるか?」
悠太は車椅子の栞をリビングに連れてくる。
「うん。」
栞は膝掛けをたたむ。
「早く車椅子を卒業しないとね(笑)」
「悠太さん、車椅子を卒業したら、お願い聞いてくれる?」
「ん。いいよ。何?」
栞の足をマッサージしながら聞く。
「……去年約束した、旅行に行きたいな。。。」
「旅行かぁ………。」
「私、一緒に歩けるように頑張るから!」
「あんまり無理すんなよ?」
「うん。」
「ゆっくりでいいからね?オレは、ずっといるから。」
「うん。」
悠太は栞を立たせる。
「さて、始めるぞ。」
「うん。」
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