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「彩子さーん!」
智樹は急に声色を上げて、女性に手を振る。
「智くん、探したわよぅ!」
彩子という年上らしい女性は、智樹に駆け寄り腕を組む。
「あとがまいるじゃん。
嘘吐き野郎💢」
悠太は飲み干したコーヒーの紙カップを握り潰す。
「あらぁ?彼が悠太くん?」
「そうそう。おれの無二の親友。」
智樹は目配せをしてくる。
「はじめまして。悪友の悠太です。」
悠太は、心の中で舌打ちしながら挨拶をする。
「噂はかねがね聞いてます(笑)
2人ともイケ面ねぇ。
こんな2ショットに遭遇して彩子しあわせ(笑)」
「どーも。」
こういう女は苦手だ。
顔さえよければ、誰にでも媚びる。
「ねぇぇ、智樹ぃ。今度悠太くんも一緒に3人でいかが?」
「は?」
何のこと?
「彩子さんは、オレだけでしょ?」
チュッ。
「うふふふ。じゃあね。悠太くん。」
彩子は智樹に肩を抱かれて歩いていく。
まったく💢やってらんねーぜ!!
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