78人が本棚に入れています
本棚に追加
/226ページ
夕方。
智樹のマンションで、悠太も栞の訪問を待つ。
「悠太、いつも通りそっちの部屋にいて、ロールスクリーンを上げるまで出てくんなよ。」
「ああ。」
悠太がベッドルームの奥の部屋に入ると、智樹はロールスクリーンを下ろす。
(「智樹。腹減った。」)
奥から悠太が声を掛ける。
「はぁ?仕方ないな。バナナでも食ってろよ。」
ロールスクリーンの下から投げ込む。
(「サンキュー!」)
ピンポーン♪
「おっ!来た来た。
悠太!合図の前にあまり覗くなよ!後で存分見せてやるから。」
(「オッケー!」)
智樹は、インターホンで対応して、栞を迎え入れる。
最初のコメントを投稿しよう!