春先の企み

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「いらっしゃい。どうぞ。」 「おじゃまいたします。」 ロールスクリーンの向こうにいる悠太は、あくびを止めた。 栞の声や言葉が綺麗なのに少し驚いたからだ。 隙間から覗くと、そこには[ギャル系]ではなく[しっとりした女性]の栞がいた。 「お弁当作ってきました(笑)」 「はぁ?弁当?もう夜だぜ?」 「智樹さん、外食ばかりで、体に悪いんじゃないかって………あっ。」 智樹は、栞にキスして言葉を遮ぎる。 「君をたべるからいいのさ。」 栞の服を脱がそうとする。 「あっ、あの//////でぃっDVD持ってきました。この間、見たいって言ってましたよね?」 DVDを見せる。 「ん?ああ。これね。もう見たよ。」 DVDを栞に返し、もう一度キスする。 「早く食べたいから、シャワー行っておいでBaby。」 「………はい。」 栞がシャワーを浴びに行くと、智樹は弁当を見る。 「暇な奴だな。」 (「智樹!弁当食わないなら、オレにくれよ!」) 「いきなり、しゃべり出すなよ!!」 ロールスクリーンを少し上げて、弁当を悠太に渡す。 「なかなか可愛いじゃん!! 弁当もうまそう!」 「おまえは、弁当食って静かにしてろよ!」 ロールスクリーンを下ろす。
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