金倉君って⁉

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次の日は見事に晴れ。    電車に乗ると金倉君がピンクの傘を持って座っていた。   早速近寄ってみた。   「あのぉ…… これ……」   そこまで言うと、金倉君はハッと顔を上げて菜々子を見上げた。 「松下…菜々子さん!?」   ズキューン!!!!!   心臓を撃ち抜かれた。何で!?   菜々子があたふたしていると、金倉君はにっこり傘の柄を指差した。そぉいやよく無くなるから名前書いてあったんだっけ。   「可愛い名前ですね。どうもありがとうございました」   そう言うと菜々子に傘と紙袋を渡してくれた。  
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