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次の日、いつもより少し多めに弁当を作ってもらった菜々子。
今朝の電車で渡すと捨てられても困るので、やはり昼休みを狙った。
昨日と同じく校庭の木の下にいる金倉君に、今日も弁当を突きつけた。
大丈夫。今日は昨日より食べてるから。
「お腹空くよ!?」
そう言う金倉君に「今日はお腹いっぱいだから」と少し嘘をついた。
困った顔の金倉君。
ここまで来て2日連続敗退するわけにはいかない。
菜々子は弁当を開けて、驚く金倉君の口に卵焼きを押し込んだ!
「美味しいんだから食べよう!!」
自分の行動にもかなりびっくりしたが、それ以上に金倉君もびっくりしていた。
「………おいしい」
「でしょ!?食べてね」
「………ありがとう」
そう言うと素直に弁当を食べ始めた。
菜々子は少し離れて座って嬉しそうに見つめていた。
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