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「友華っ!!!」
「何!?」
菜々子が必死の形相で友華を呼んだので、友達とだべっていた友華は驚いて返事をした。
菜々子がちょっとと手招きしているのでその場から離れた。
「何よぅ~。今小池さんの話で盛り上がってたのに」
「小池さん?」
「今度全国行くじゃん!?水泳で。
あの体はもう芸術だよ~。見てて飽きないわぁ~!」
「友華、小池先輩が好きなの!?」
「好きって言うか憧れちゃうね。マッチョ好きだし!」
「じゃぁ、金倉君は……?」
「男のくせに綺麗な顔してるけど、文科系より体育会系が好きだから私!
だぁいじょうぶ!菜々子とライバルにはなんないから!!」
そう言ってにんまり笑って最後に駄目押しとばかりに耳元で囁いた。
「私は自分が文科系だから、同じタイプは惹かれないよ。だから安心してよ」
友華はポンと菜々子の肩を叩くと友達の輪に戻っていった。
私バレバレなんだな……
じゃあ金倉君も私の気持ちに気付いてるかも。
何だか急にドキドキしてきちゃったーー!!
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