一章

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  幸いなことに、そのお爺さんが教えてくれたおかげで道は分かったんだが…気になることを言われた。 『気をつけてな。』 たったそれだけの普通の言葉なんだが、言ってくれたお爺さんの心配そうな顔が俺にそうさせるのかもしれない。 現に、声と一緒にさっきのお爺さんの顔まで思い出してしまう。 何でなんだろうか? …目的の家が見えてくるまで、俺の頭の中にはその言葉が反復されるだけだった。
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