愛だけが全てだとは限らない

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音彩は無駄に広い部屋のソファーに全裸で仰向けになって頬杖をついていた。 「ネロ、もっと顔上げて…」 彩人は椅子に浅く腰掛けて、視線はスケッチブックと音彩を行ったり来たりしている 「パパ…お腹空いた。」 「ん~…あと5分で終わらせるからさ…」 「はいはい…バイト代はずんでね…双子達に水族館連れてけって言われてるからさぁ」 音彩は彩人の注文通りにしながら口だけ動かした。 「もちろん。…ネロ何食べたい!?」 彩人は6Bの鉛筆をペンケースにしまうと音彩の身体ににバスローブをかけた 音彩は起き上がってバスローブに袖を通しながら、同じ体制で凝り固まった身体をほぐしながら立ち上がった 「なんでもいいよ…パパに合わせる。」 彩人は煙草に火を付けながらリビングに続くドアを開けて苦笑した。 「なんでもいいよが一番困るんだよなぁ…」 彩人の後からリビングに行くとリビングを素通りしてキッチンの冷蔵庫からミネラルウォーターのペットボトルを出した ・
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