君がいた夏

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次の日、俺は髪を黒に染めて、ピアスも外して、 野球部の顧問に泣きながら もう一度、野球をやらせてくださいって 頼んだ。 職員室に俺の声が響いて、先生たちは驚いてた。 冷たい目で見てた奴もいただろう 同情した奴もいただろう そんな中、 顧問は俺にチャンスをくれたんだ。 『やっと戻ってきてくれたな。』 それから俺は死ぬ気で練習した。 どうしても お前を甲子園に連れていきたかったんだ 無我夢中だった。 俺、ちぃせーから お前にできることはそれくらいしかなかったんだ……
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