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「あーあ。やっぱり何かあるだろうなと思ってたけど、まさかこんな事だったとは」
私の隣にいた、紗英ちゃんが、いっちゃんが壇上から下りるのを見てそう呟いた。
「紗英ちゃん、どういうこと?」
「うちのお母さんがさ、一哉が帰国するって言ってたから、なんかしでかす気がしてたんだよね」
いっちゃんと、紗英ちゃんと私は幼なじみだ。それこそ赤ちゃんの頃からの。
「え? 私聞いてない」
「そうなんだ、政信くんはたぶん知ってたと思うよ。まあ、留学した時一哉にしたら、かなりあっさり行ったから変だなあと思ってたけど」
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