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「ほのか、待たせたな、思ってたよりも時間がかかったけど何とかギリギリ間に合った」
いっちゃん……。私別に待ってない。
いっちゃんはまるで当たり前のように私の肩を抱こうとする。物心ついた時からされているので、仕方がないと思ってたけど、もう高校生だもん。彼氏でもないのにそんなのは嫌だ。
さっとよけたら、いっちゃんは右の眉を上げた。不機嫌な時のサインだ。
「いっちゃん! どうしてあんな事壇上で言うの? それに、何で高校に入学してきたの? 向こうの大学は?」
「ああ。ちゃんと卒業して、欲しかった資格もとってきた。何か問題あるか?」
「問題って、高校に入学する意味ないじゃん」
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