4876人が本棚に入れています
本棚に追加
まだ先生が来ていない教室はざわざわしていた。私が黒板に貼りだされていた、出席番号で指定された席にすわると、まだ話した事もないクラスメイトからの視線が突き刺さる。
絶対みんな
――アイツが池上ほのかか……――
って好奇心を満足させているに違いない。突き刺さる視線を無視して恐る恐る携帯を開く。新着メールは当然ながら、真山先輩からではない。
――ほのちゃん大丈夫? いっちゃんの事言おうと思ったんだけど、せめて1日くらい夢見させてあげたかったからさーー
政信だ。やっぱり政信は知ってたのか。もっと早く教えて欲しかった。とレスをして携帯を閉じた。
.
最初のコメントを投稿しよう!