序章・二「新入生テスト開始!」

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フォルテ「ふ~…終わった終わった!」 ダルそうな顔と声色で歩いてきた。 フェイト「お前…さっきの何やったんだ?」 そう問うと、ニマニマと気持ち悪い笑みを浮かべてこういった。 フォルテ「…にっひっひ~、秘密♪」 ゴッ フォルテ「ぐぉっふぉあ~!!」 突然、フォルテが会場目掛けてブッ飛んだ。 フェイト「………」 何をしたかっていえば、…………殴った。 …………。 ………。 ステラ「はぁ……ゴーレムごときが相手なんて、わたくしも嘗められたものですわね」 腕を組み、ヒラヒラと舞うように巨岩の轟鎚を回避するステラ。 ステラ「……単調な攻撃ですこと。知性のカケラも感じられませんわ」 ゴーレム「……オォォオオ!」 突如、ゴーレムの攻撃が加速した。 ステラ「あら、怒ったんですの?短気ですわね」 そのゴーレムを嘲笑う。 ステラ「まぁ、わたくしも短気ですけど。…というわけで、仕留めさせていただきますわ」 その声には凄みがあり、直後マナが大量に凝縮した。 ステラ「魔力の弾丸(エナジーブリッド)!!」 ステラの放った閃光は、真っ直ぐにゴーレムの首あたりを射て、見事その巨体を転倒させた。 すかさず真上に飛び上がり、さらに詠唱をとなえる。 ステラ「我求むは汝らの裁き。集う精は我を通じ愚者を穿つ。汝らが成すは雷、裁け!」 遥か上空から降った雷は、ステラを避雷針にしたように集い、ゴーレムへと向かった。 フォルテ「………ぁぁぁあ」 ステラ「いきますわよっ!雷皇の集い(スパークデリンジャー)!!」 フォルテ「ああぁ~~!」 ドォォ……ン フォルテ「ぁああっ!??」 と、飛ばされて来たフォルテに直撃し、ゴーレムとともに「砕け散った」。 ステラ「あ…あら?なんですの?今のは…」 あっけに取られているステラをよそに、試合は終了した。 フェイト「………」 すまない。やり過ぎたみたいだ。 まさか死ぬなんて……… 親父、母さん、オレは今、初めて人を………
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