272人が本棚に入れています
本棚に追加
フォルテ「ふ~…終わった終わった!」
ダルそうな顔と声色で歩いてきた。
フェイト「お前…さっきの何やったんだ?」
そう問うと、ニマニマと気持ち悪い笑みを浮かべてこういった。
フォルテ「…にっひっひ~、秘密♪」
ゴッ
フォルテ「ぐぉっふぉあ~!!」
突然、フォルテが会場目掛けてブッ飛んだ。
フェイト「………」
何をしたかっていえば、…………殴った。
…………。
………。
ステラ「はぁ……ゴーレムごときが相手なんて、わたくしも嘗められたものですわね」
腕を組み、ヒラヒラと舞うように巨岩の轟鎚を回避するステラ。
ステラ「……単調な攻撃ですこと。知性のカケラも感じられませんわ」
ゴーレム「……オォォオオ!」
突如、ゴーレムの攻撃が加速した。
ステラ「あら、怒ったんですの?短気ですわね」
そのゴーレムを嘲笑う。
ステラ「まぁ、わたくしも短気ですけど。…というわけで、仕留めさせていただきますわ」
その声には凄みがあり、直後マナが大量に凝縮した。
ステラ「魔力の弾丸(エナジーブリッド)!!」
ステラの放った閃光は、真っ直ぐにゴーレムの首あたりを射て、見事その巨体を転倒させた。
すかさず真上に飛び上がり、さらに詠唱をとなえる。
ステラ「我求むは汝らの裁き。集う精は我を通じ愚者を穿つ。汝らが成すは雷、裁け!」
遥か上空から降った雷は、ステラを避雷針にしたように集い、ゴーレムへと向かった。
フォルテ「………ぁぁぁあ」
ステラ「いきますわよっ!雷皇の集い(スパークデリンジャー)!!」
フォルテ「ああぁ~~!」
ドォォ……ン
フォルテ「ぁああっ!??」
と、飛ばされて来たフォルテに直撃し、ゴーレムとともに「砕け散った」。
ステラ「あ…あら?なんですの?今のは…」
あっけに取られているステラをよそに、試合は終了した。
フェイト「………」
すまない。やり過ぎたみたいだ。
まさか死ぬなんて………
親父、母さん、オレは今、初めて人を………
最初のコメントを投稿しよう!