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心の底から安心したような表情をするランド。
本気だったのか…。
フェイト「だいたいお前、なんでこんなコトも知らないんだ」
さっきも言ったが、こんな事は小等部で習うし、それからも何度も教わるはずだ。
ランド「なんでって、…親から習う必要無いって言われたから」
…親から?
見捨てられてるのか?
いや、それならわざわざスフィア学園になんか通わせないだろう。
…まさか、抵抗能力者(レジスター)?
それが1番自然だな。
………なら
フェイト「我は呼ぶ、黄泉の毒蛾。きたれ」
誰にも気付かれぬように静かに毒の呪文を唱えた。
ランド「ん?なんだろ、い、…息苦しい、な」
どうやら違うらしいな。
フェイト「我は誘う、浄めの風」
ほっといても死なないだろうが、問題になると面倒なので浄化した。
しばらくするとチャイムが鳴った。
それまでも何故かランドはしつこく話しかけてきた。
教師「皆さん、早く席に着きなさい」
教師の一声で全員が席に着き、静まった。
教師「おはようございます、私が担任のアルベールです。アルで結構ですよ」
教師「今日の予定ですが…、軽い自己紹介と行こうと思います」
自己紹介…。
定番だな。
教師「ではまずは君から」
そう言って俺を指した。
何故だ。こういうのは出席番号1番からだろう。
教師「どうしたんだ?さあ、はやく」
とりあえず立ち上がる。
フェイト「フェイルナント。よろしく」
それだけ言って座った。
教師「もう少し喋ってくれると嬉しいんだが…まぁいいでしょう、では次」
フォルテ「俺はフォルテ。よろしく頼む」
どうやら今の紹介で調度いいようだ。
続いて…
オルセル「オルセルだ。腕に自信があるヤツ、いたらオレの所に来い。いつでも相手になる」
随分と自信過剰なようで…
さらにこの後も全員分の自己紹介が行われたが…聞き流した。
チャイムが鳴り、クラスの連中が教室を出て昼食をとりにいく。
……俺は……、寝るか。
手頃な食い物を見つけ、屋上のベンチに寝転がった。
この学園の屋上は花壇があり、木も植えてある。いわゆる空中庭園ってヤツだ。
…………。
春の風が気持ち良い。
うとうとしてきたな…
………。
……………。
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