序章・一「学園生活の始まり」

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…………。 ………………? フェイト「………は?」 散々黙った揚句、出たのは「は」の一言。 ??「ま、間の抜けた声を出さないで下さいまし!」 いや、しかし突然真名を聞かれれば間抜けな声も出るだろう。 ??「わ、わたくしだって、好きでこんな事聞いてるんじゃないんですっ!」 じゃあ聞かなけりゃいいのに… ??「しかし私にとっては非常に気になるコトでして、それが判明すれば嬉しいような恥ずかしいような懐かしいような……とにかくそんな感じです!なんとなくわかりますでしょう?!」 いや、全くわからん。 そもそもこのコ、なんていうんだろうか? ??「わ、私の名前はステラですわ」 なんだろうか?今日は頭で思った事がよく読まれる。 ステラ「あなた、口で言ってますわよ?」 フェイト「っ?!!」 フェイト「ま、まあなんであれ、真名を教える訳にはいかない」 ステラ「あ、お待ち下さ…!(ザク」 あ、舌噛んだ。 ザクっていったな、ザクって。 フェイト「だ…大丈夫か?」 ステラ「らいりょうぶれふ…」 と言いつつも(言えてないけど)涙目になっているステラ。 フェイト「大丈夫か?」 ステラ「なんてこほありまふぇんわ(なんてことありませんわ)」 うるうるうる…… フェイト「大丈夫か?」 ステラ「…いふぁいれふ」 やっと本音。 意地っ張りだな。 フェイト「保健室、行くか?」 ステラ「……(こくん)」 フェイト「じゃあ、話の続きはまた今度だな」 それだけ言って速足でその場を後にした。 ステラ「お、おまひくらはいまひ!!」 ステラの声を無視してそのまま走り去った。 ステラ「………ぃさま」 ……。 ……………。 ……………………。 翌日。 フェイト「テスト…面倒だな」 フォルテ「お!お前もそう思うか?」 なんだコイツは、騒々しい。 フォルテ「そうだよな~、面倒だよな~」 フェイト「なんだ、お前は」 フォルテ「あ、オレ、フォルテ。よろしく」 フォルテ「お前は今日、試験あるのか?」 フェイト「いや、明日だ」 何やらこのテストは、一人一人が闘技場でするらしいから時間がかかる。 といっても、二日で終わるんだがな。
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