序章・一「学園生活の始まり」

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フォルテ「そうか、オレは今日なんだ。まぁ見てろよ」 見てろだと? コイツからは魔力がほとんど感じられない。 何を見てろっていうんだ。 フェイト「あぁ」 ま、返事はするんだけどな。 フォルテ「じゃあそろそろ会場まで行くか。一戦目始まるぜ?」 別に見たいわけじゃないんだがな。 フェイト「そうだな」 …………。 …………………。 一戦目…ランドリーフ。 あぁ、あの大男か。 確か初日に話しかけてきたやつだな。 フェイト「せいぜい頑張れよ、脳足らずさん」 ………。 始めっ! 審判の合図とともにランドは前進した。 相手はゴーレム。生半可な魔術じゃ破壊は不可能。 ランド「面倒だよな。運動は苦手だよ」 そういいつつ、その巨体に見合った遅めのスピードで距離を詰め。 ズゥォオオオッ!!! フェイト「っ!!?」 急に魔力が膨れ上がった。 普段から魔力を閉じ込めておくのは基本だが、開放したからってコンナに膨れるもんじゃない。 ランド「一発で終わらせる…ッ!」 ゴーレムが片手を引いて、殴ろうと構えたのと同時に、ランドも拳を構えた。 キィィイイイイ……… ゴーレム「オオオォォ……!」 ゴーレムが拳をランドに放った。さらにその拳に向けて、ランドの拳が放たれた。 ランド「メガ……」 ……トン、と拳が触れ ランド「プレッシャァアアーーッ!!」 そう叫ぶと、一瞬にしてゴーレムの全身は吸い寄せられるように地面に叩き付けられた。 観客は呆気にとられ、しばらく声を失った。 ………。 ぅぉおおおおーーっ!! と、一気に歓声が沸いた。 拍手喝采を浴びながら、照れ臭そうにランドは闘技場を出ていった。 フェイト「…やるな」 なかなか飛び抜けた実力を持っている。 フォルテ「そうだな。まったく予想外だったぜ」 ……お前は強いのか? 弱そうだ。魔力をほとんど感じない。 フォルテ「次はオレだな。じゃ、行ってくるぜ」 随分とこの学園を嘗めていた。 まさかあんなヤツがいるとは…… 序章・一「学園生活の始まり」 ~完~
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