思い出満月

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「峰村さーん(管理人さん)。親戚の子、着替え宅急便で来るそうなんだけど、遅れてて」 …うんたらかんたらで。 まあ、省略。 とにかく、峰村さんから服を借りることに成功した。 「ただいまー」 一人シルバが待つ部屋。 恐る恐る覗いてみると、ベットの上で寝そべっているのが見えた。 アタシが、ただいま、と声をかけると、首だけベットからあげ クゥゥン って声をあげたんだ。 動物が甘えたとき出すような もっと具体的に言うと、昨日の犬のような…。 …まさか。 まさか、ね。 峰村さんから借りれた服を渡す。 「それ、着なよ?日本は裸で歩いてると捕まるんだよ」 「つかまる…のか」 理解してくれたのか、渡した服を広げ始めるシルバ。 .
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