思い出満月

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ご想像できたかと思いますが、着替え方を教えるのにも大変苦労いたしました…。 ズボンに両手つっこんだり シャツの、首が出るところから足が飛び出たりしてた。 峰村さんの服が伸びそうです、スミマセン…。 とりあえず、頂いた新品のトランクスをはかせて ズボンに足を突っ込んでもらって腰まで引き上げ、チャックあげてボタンをとめてあげた。 …今まで生きてきて、こんなん誰にもしたことないわよ! 恥ずかしいを、通り越してなんだか腹が立ってきた。 シャツを乱暴に頭から被らせて、両手を出す事を教え、首元にあった小さなボタンを止めてあげる。 小さなボタンは、中々穴に通ってくれない。 それどころか、呼吸するシルバの息がボタンを摘む指へとかかる。 なんだか、ドキドキしてきた。 腹が立ちすぎて、心臓にまで負担がかかってきたのだろうか。 集中できなくなって、ボタンはそのまま放置した。 「うん、いいね」 峰村さんの服の選び方が良かったのか、すこしシルバには大きめな服がなんとも愛らしさを漂わせてた。 「ねえ」 着替えが終わると、なんだか物足りなそうにアタシを呼んだ。 「きのうみたいに、こう…してくれないの?」 こう、と、何かで自分の髪をとかせす仕草をしてみせた。 .
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