思い出満月

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「シルバ、オオカミ」 告げられた単語。 犬じゃなくて、オオカミだったのか…。 あ、じゃなくって。 シルバが、オオカミ? 昨夜、アタシの布団に潜り込んできたり コンビニ弁当を半分したり 毛波をとかしてあげたり あの犬。じゃなくてオオカミは目の前にいる美少年だって言うの? だったら、昨夜の出来事を知ってるのも、朝ベットにいたことも な、納得…で、きる…? できるか、こんちくしょ! 何この、メルヘンな展開…! ゆ、夢!? そうか夢か、夢なのか! さっさと起きないと…。 混乱しはじめた、思考回路は止まることを知らない。 起きなければ、と脳味噌からでた命令は、手足に伝わり 気付けばアタシは、思いっきり自分の頬をつねっていた。 .
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