本来のシンデレラ

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 ゴーン……ゴーン…… 「いけない、もう帰らなきゃ!」  シンデレラは慌てて駆け出します。その途中、履き慣れないガラスの靴が脱げてしまいました。  けれど、取りに戻っている時間なんてありません。そのまま脱げた片方の靴は置いて帰りました。 「──僕は、このガラスの靴がピッタリな娘と結婚する」  あれから、あの美しい娘のことが忘れられずにいた王子は、家来を連れて毎日探し回りました。
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