シンデレラの脇役

6/11
前へ
/222ページ
次へ
 家に着くなり本を開き、魔法使いになるべく読み始めます。昔から不器用だった女の子は、魔法の練習をしているうちに、いつしか大人と呼ばれる年になりました。  それから幾年か過ぎ、たくさんの練習を重ねた女の子は、ついに魔法が使えるようになりました。  捨て子の女の子には名前がありません。ですから、“魔法使い”と名乗ることにしたのです。  そうして、ようやく習得した魔法を早く誰かに試したくて、何もない道をひたすら歩いていると、一人の女の子に出会いました。
/222ページ

最初のコメントを投稿しよう!

924人が本棚に入れています
本棚に追加