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小汚い服を、きれいなドレスに“見せ”、ネズミとカボチャを、馬と馬車に“見せた”のです。
つまり実際は、小汚い服がきれいなドレスになったと思い込んでいる女の子が、台車の上に乗せたカボチャにまたがり、大量のネズミに引っ張られているという、何とも悲しい光景だったのでした。
十二時の鐘が鳴る前に戻らなければならなかったのは、催眠術という名の魔法が、鐘の音で効果が切れてしまうからです。そして女の子に恥をかかせないよう、先回りをして、会場にいるみんなにも催眠術をかけに行ったのでした。
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